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ノースペンドマンスが終わったあと

ノースペンドマンスは、終了日があらかじめ決まっている数少ない節約の取り組みのひとつです。終了日があることが、人気の理由の大半を占めています。1か月というのはイメージしやすい長さですし、家計簿と違って、来月まで何かを求められ続けることもありません。

ただし、終了日は問題でもあります。月末になると止めてしまい、しかもほとんどの人はきれいさっぱり止めてしまいます。記録すること、意識すること、レジの前で一呼吸置くこと。すべてです。習慣はチャレンジにひもづいていたので、チャレンジが終われば習慣も終わります。

実際に手に入れたもの

お金はわかりやすい成果です。1か月分の慎重な決断の結果、指し示せる形はないものの数万円が手元に残っているかもしれません。貯まったお金は、もともとなかったお金とまったく同じに見えるからです。

もうひとつ手に入れたのは、買う前に気づく習慣です。この習慣こそ将来性のある部分で、月末にカレンダーのチェック印と一緒に捨てられてしまいがちです。

なぜ翌月1日目がいちばん大変なのか

翌日には何も目印がありません。守るべきカウンターも、埋めるべきカレンダーも、うまくやるべきことも何もありません。それまでやっていたことはすべて足場のようなもので、足場は取り外されます。

よくあるアドバイスは、別のチャレンジを始めることです。ノーバイヤー、ローバイの四半期、もう1回の1か月チャレンジ。別のチャレンジが合う人もいて、自分に合いそうなら試す価値はあります。しかし多くの人にとっては、導火線が少し長くなっただけの同じ形であり、結末も同じです。

残すべきもの

記録は残して、ルールは手放しましょう。

ノースペンドマンスから得られる本当に役立つのは、一呼吸置くことと記録することです。4,000円使うつもりだったのに使わなかった。その4,000円はあなたのものです。この仕組みは3月8日でもチャレンジ期間中と同じように成り立ち、開始日も終了日も必要としません。

積み上げていく合計は、連続記録にはできないことをやってのけます。普通の月を乗り切れるのです。12月に何かを買っても、数字がゆっくり増えるだけです。破るべきルールがもう存在しないので、リセットされることも二度とありません。

日々の暮らしではどう見えるか

何かが起きたときだけ2つの数字を書き、何も起きなければ何も書きません。使うつもりだった金額、代わりに使った金額、そしてその差額が残ります。週によっては4件記録することもあれば、 0件の週もあり、0件の週は、単に何も起こらなかった週です。

ノースペンドマンスから得た合計も、どこにも消えません。その合計は、そのあとに続くものの「元手」になります。

実際の1か月を数字で見てみる

うまくいった月を想定してみましょう。金曜恒例のテイクアウトを3回、1回あたり約1,500円分見送り、今履いている靴で十分だからと6,000円のスニーカーを買わずに済ませ、3,500円のコンサートチケットを思いとどまり、スーパーのプライベートブランドを4回選んで合計900円ほど節約したとします。

合計するとおよそ15,000円で、7つの決断から生まれたものです。しかもこの月は食料品も買い、家賃も払い、本当に欲しかったものを我慢したわけでもありません。

さて、月が終わります。連続記録型のアプリならカレンダーを閉じて新しいものを始めます。家計簿なら翌月の予算に繰り越します。積み上げ式の合計は「15,000円」と表示され続け、翌月4日にまたテイクアウトを1回見送れば「16,500円」になります。

そのお金はどこに置くべきか

基本的には「どこにも動かさない」で大丈夫です。Diffは決断の記録だからです。毎回別口座にお金を移すとなると、3秒で終わるメモがわざわざやるべき作業になり、その作業こそ人がやめてしまう部分です。

それよりも役立つのは、その合計を実際に欲しいものに結びつけて、数字に形を持たせることです。 15,000円は抽象的です。60,000円の旅行に向けての15,000円なら、4分の1まで来たことになり、これこそ人が見続けたくなるバージョンです。

記録を続けるのは、結局手間の多い家計簿なのでは?

いいえ、違います。違いは「どちらの方向を見ているか」です。

家計簿はこれから使うお金の計画です。事前に書かれた一連の上限であり、そのフィードバックは「オーバーしたか、しなかったか」です。どの家計簿アプリも取引データの上に成り立っているので、見せてくれるのは「出ていったお金」だけです。

Diffは、出ていかなかったお金の記録で、決断のあとに書きます。超えるべき上限もなく、日曜の夜に計画を立てる必要もなく、失敗と呼ばれる月もありません。この方法が問うのはただひとつ、「使うつもりだった金額」と「代わりに使った金額」だけです。

来年もまたチャレンジしたい場合

やりましょう。1月は取り組みやすい月ですし、練習してきた一呼吸置く習慣もまだ残っています。違うのは、前回からずっと増え続けてきた数字を持って迎えられることと、31日目にその数字を何かに向けられる場所があるということです。


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