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支出トラッカーと貯蓄トラッカー、本当に必要なのはどちら

この2つの言葉は、まるで同じ意味であるかのように使われがちで、2つを扱うアプリもよく重なります。しかし実際には正反対の問いに答えるものであり、どちらを選ぶかを間違えることが、 2週間ほどでお金の記録を挫折してしまう一番よくある理由です。

支出トラッカーは何のためのものか

支出トラッカーは、出ていくお金を記録します。買い物のひとつひとつが1行になり、それぞれがカテゴリーに仕分けられ、月末には「食料品にこれだけ、交通費にこれだけ、外食にこれだけ」という内訳が出てきます。

支出トラッカーは、ひとつの問いにとても良く答えます。いったい何にそんなに使ったのか?

答えがわからないなら、この問いは本当に役立ちます。お金がどこかへ消えていくのに理由が説明できないなら、支出トラッカーを1か月使えば行き先がわかり、その答えはしばしば意外なものです。

貯蓄トラッカーは何のためのものか

貯蓄トラッカーは、ある金額に向けた進捗を記録します。目標があり、現在の数字があり、その差が縮まっていく様子を見せてくれます。具体的な目標や頭金、旅行に結びついているものもあれば、単に残高が増えていく様子を見せるだけのものもあります。

貯蓄トラッカーは違う問いに答えます。自分は前に進んでいるだろうか?

違いは「向いている方向」です。支出トラッカーは過去に起きたことを振り返ります。貯蓄トラッカーは目指しているものを前向きに見ます。

自分にどちらが必要か見極める問い

次のどちらの文がより自分に当てはまるか考えてみてください。

  • 「自分のお金がどこへ行っているのかまったくわからない」 → 支出トラッカーが必要です。
  • 「どこへ行くかは正確にわかっていて、それでも何も残らない」 → 貯蓄トラッカーが必要です。

トラッカーを探しに来る人の多くは実は後者に属していますが、前者向けに作られたものを買ってしまいます。支出トラッカーのほうが数も多く、宣伝も上手だからです。そして6週間ほど真面目に外食を分類し続けたのち、もともと知っていたこと以上は何も学べず、やめてしまいます。

なぜカテゴリー分けは後者のグループの役に立たないのか

すでに「外食にお金を使いすぎている」とわかっているなら、同じことを教えてくれる円グラフから、新しい情報は得られません。すでに気づいていたことを、お金が出ていったあとという、もう何も手を打てないタイミングで毎月思い出させてくるだけです。

さらに悪いことに、支出の内訳には決断そのものを記録する方法がありません。火曜日に 700円の注文を思いとどまったとします。支出トラッカーの中では、その火曜日は何も考えなかった火曜日とまったく同じに見えます。どちらも取引がないからです。このツールは、育てたいはずの行動そのものに対して、構造的に盲目なのです。

3つ目のタイプ:決断を数えるもの

この2つの中間に位置するタイプがあります。このタイプが記録するのは、使うつもりだった金額と実際に使った金額の差です。

9,000円の注文をするつもりだった。しなかった、あるいは4,000円で済ませた。どちらの場合も数字が生まれ、その数字は「貯めたお金」です。その数字を積み上げていけば、決断でできた貯蓄の合計が手に入ります。

数字が増えて目標に結びつけられるという点では貯蓄トラッカーのように前向きで、買い物の瞬間にやり取りするという点では支出トラッカーのような日々のリズムがあります。そしてこの2つのどちらにも見えないものを数えます。

両方使っても手間を倍にしない方法

2つのトラッカーは併用できます。それぞれが得意な仕事をひとつずつ担う組み合わせが理にかなっていることが多いです。

本当にお金の行き先がわからないなら、1か月だけ支出トラッカーを使い、そこで終えましょう。支出トラッカーは診断のための道具です。答えが出たら、その後ずっと続けてもたいていは違う数字で同じグラフが出るだけです。

そのあと役に立ち続けるのは、貯めた金額を数えるツールです。貯めた金額こそが実際に動かせる数字だからです。そして貯蓄残高は月に一度確認すれば十分で、残高は銀行がすでに無料で見せてくれています。

どちらを選ぶべきか

答えてほしい問いを基準に選びましょう。過去の地図が必要なら、支出トラッカーが正しい道具で、良いものなら1件あたり10秒ほどで済みます。続ける理由が欲しいなら、決断を数えてくれるもののほうが長く注目を保ってくれます。この3つのうち、何か良いことをしたときに数字が増えるのは、決断を数えるタイプだけだからです。

Keep the Diffは3つ目のタイプです。使うつもりだった金額と実際に使った金額を記録し、その差額を週ごと、月ごと、貯めている目標に向けて積み上げていきます。銀行とは連携せず、アカウントも不要で、記録した内容を私たちが見ることもありません。詳しくは 仕組みについての解説にあり、 ブラウザで試すこともできます。


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