10万円貯めるのにどれくらいかかるか
よくある答えは割合です。収入の20パーセントを貯めましょう、そうすれば10万円は収入の 20パーセント分の期間で貯まります。計算としては正しいのですが、この答えが誰かの役に立ったことは一度もありません。この問いを立てる人は、そもそも収入の20パーセントが手つかずで余っているような人たちではないからです。
ここでは、決断から逆算する、もうひとつの考え方を紹介します。
決断から始める
普通の1週間の中で、人は何かをやめる決断をしています。金曜日に見送ったテイクアウト、閉じたタブの中の上着、名の知れたブランドの代わりに選んだプライベートブランド、見送った 2軒目。どれも劇的ではなく、記録もされないので、貯金をしている実感すらわきません。
それでも、こうした決断は貯金です。使うつもりだった金額から実際に使った金額を引いたものは、今も手元にあるお金であり、10万円という目標は実はこの積み重ねでできています。
3つのペースと、それぞれにかかる期間
週1,500円。 テイクアウトを1回見送るか、プライベートブランドへの切り替えを2、3回。67週、つまり1年3か月ほどです。
週4,000円。 テイクアウトを見送り、コーヒーを買いに行くのをやめ、何かひとつを我慢する。25週、つまり6か月弱です。
週9,000円。 上記に加えて、週に1回くらいの本当の決断、たとえば衣類 1点、ガジェット、外出の予定など。11週、つまり3か月弱です。
計算式は「10万円 ÷ 自分の週あたりの数字」です。モデルはこの式だけです。うまくいく理由は、週あたりの数字を自分の生活と照らし合わせて確認できるからです。
なぜ「週」で数えるのか
1か月を見積もれる人はいません。1か月分の外食費を尋ねれば、答えは2倍も違うくらいの誤差で、しかも自信満々に返ってきます。
1週間なら記憶に残る長さです。先週のことを具体的に思い出してみてください。買いそうになって買わなかったもの。その金額を足し合わせます。合計が自分の本物の数字です。
自分の数字で計算してみる
貯金目標計算ツールは、どんな大きさの目標でもこの計算をしてくれます。貯めたいものと、普通の1週間の価値を入力すれば、日付を教えてくれます。入力した内容はどこにも送信されず、登録も必要ありません。
10万円が目標でなくても、考え方は同じです。週4,000円なら4万円は10週間、週9,000円なら 30万円は8か月弱です。
実際に数字を動かしているもの
数字を動かすのは頻度です。
すべてを我慢する週は、二度と繰り返せない週であり、そこから得られる合計も思ったほど大きくありません。積み上がっていくのは、決断が3つか4つ入った普通の週を何か月も続けることで、こうした週なら実際に続けられます。
ほとんどの人にとって、その大部分を占めるのは次の4つです。買うつもりだった食事を自炊に変える、サブスクや配送料を見送る、服やガジェットの購入を考え直す、そしてどのみち買うつもりだったものの安いバージョンを選ぶ。この4つに気をつければ、週あたりの数字はおおむね自然についてきます。
落とし穴と、その直し方
落とし穴は、記録しなかった決断は、進捗の実感としては「なかったこと」になってしまうことです。貯まったお金は、もともとなかったお金とまったく同じに見えるので、実はうまくやれている人ほど「何もしていない」と感じてしまいがちです。
だから書き留めましょう。起きたその瞬間に2つの数字を、使うつもりだった金額と実際に使った金額を。その差額がDiffであり、その積み上げこそが、こうした種類の貯金が生み出す唯一の証拠です。実際の合計がどうなるか見てみたいなら、 実際の数字で1か月分をたどった記事があります。
答えが遠すぎると感じたら
67週は長い時間で、そうでないふりをしても仕方ありません。役に立つ工夫は3つあり、効果の大きい順に並べます。
記録する対象を広げて、週あたりの数字を上げましょう。多くの人は劇的な決断しか記録せず、小さな入れ替えを見逃していますが、その小さな入れ替えが実は半分を占めています。
12週間先に達成できる小さな目標に下げて、その目標を達成し、次の目標を設定しましょう。実際に手に入る10万円は、手に入らない50万円より価値があります。
そして1か月後にもう一度その数字を確認しましょう。最初の週の見積もりはほぼ必ず低めに出ます。気づいた決断しか数えていないからです。
この方法の特徴
設定する上限も、超えるものも、月末の赤字もありません。決断のあとに書く、出ていかなかったお金の記録です。
Keep the Diffは合計の計算を代わりにやってくれます。iPhone、iPad、Mac、Apple Watch、 Windows、Androidで無料で、銀行との連携もアカウント登録も不要です。10万円は、どちらの方法でも同じ10万円です。違うのは、10万円が積み上がっていく様子が見えるかどうかです。
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